おわりに
長い文章をここまでお読み頂きありがとうございました。
失敗は怖いです。
失敗は辛いです。
失敗は避けたいです。
私もパン屋で働いている時、いっぱい失敗しました。
失敗すると業務的な数の被害なので、血の気が引く感覚を何度も味わいました。
失敗はできればしたくない。
けれども、失敗しなければわからない事も確かに存在すると思います。
失敗を成功のステップにできれば、パンとの関係がより素敵なものに築けると思います。
あなたから幸せの輪が膨らんでいく事を願っています。
2023年某日
Breatorより
参考文献;
新しい製パン知識 改訂版
パン「こつ」の科学
プロのためのわかりやすい製パン技術
第4章 パンを家で作る意味(④コミュニティへの参加)
人と人が出会い、会話を交わして、友人としての関係を築く。
このプロセスにおいて、どれだけの奇跡が起きているのでしょうか。
数ある中からパン作りを互いに選んで出会います。
これにはなんらかの縁があるとしか思えません。
その出会いを大切に、そして広げていく事はとても大事だと思います。
パン作りをきっかけに交友関係を広げる事ができます。
共通の話題を持っている方と接するのは価値ある事ではないでしょうか。
第4章 パンを家で作る意味(③趣味としての楽しみ)
パンを作る事が好き!楽しい!
と思えていたら、パン作りが趣味です。と言えますね。
趣味として良い事は
こだわろうと思えば、どこまでもこだわって良し。
作り方が間違っていようが、自分がおいしければ良し。
つまり判断基準は自分次第です。
売るわけではありませんから、自分が満足できれば100点です。
好きな事を楽しく無理なく。
気分転換や自分の楽しい時間の使い方としてパン作りをする事で素晴らしい趣味となるでしょう。
パンと一緒に素敵な時間を過ごしましょう。
第4章 パンを家で作る意味(②コミュニケーションツール)
パンは誰かと一緒に作る事でコミュニケーショーンをとる手段として優秀な働きを見せます。
もし、1人で作った事しかなければ、ぜひ家族や友人の方々と一緒にパン作りをしてみてください。
きっと楽しい時間を過ごせる事でしょう。
パンは作る工程で色々な作業がありますね。
その中でも、形を作っていく作業は、小さな子にとってみたら粘土遊びのような感覚があるかもしれません。
創造力を刺激して、よい体験学習の場としても意味があるのではないでしょうか。
第4章 パンを家で作る意味(①焼き立てパンの魅力)
皆さんは、シンデレラというお話はご存じですよね。
魔法をかけてもらい、12時までの時間限定でお姫様の姿になりますよね?
実は、焼き立てのパンってシンデレラと似てるなぁ、なんて思っているんです。
パンは焼き立てじゃなくてももちろんおいしいです。
しかし、焼き立てという魔法がかかれば、時間限定ですが、より魅力的な姿へと変身します。
オーブンを開けた瞬間に溢れ出てくる豊かな香り。
そして、温かく柔らかな食感。
その様は、私達とは異なる言語でやさしく語りかけてくるようです。
この焼き立ての瞬間と味を存分に堪能できるのは、パンを焼く事ができる人の特権といえます。
この焼き立てのパンの魅力を十分に楽しむ事だけで、家でパン作りをする意味があると思えるでしょう。
第4章 パンを家で作る意味
さて、家庭でのパン作りの鍵として、9つの項目を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
パン作りを楽しむヒントとして参考にして頂けたら幸いです。
次の項目は、
「なぜ家でパン作りをするのだろう?」
という点を探ってみたいと思います。
現在パン作りをされている方も、これからパン作りをされる方も、少し考えてみると、以外におもしろい発見があるかもしれません。
それでは、まいりましょう。
<あなたは、なぜ家でパンを作るのですか?>
ちょっと出かけるとパン屋さんがあるのに
作るのに結構時間かかるのに
思ってたよりも難しかったり
思ってたよりも捏ねるのが大変だったり
うまくいかなかったり
失敗しちゃったりして
自分には向いてないのかな・・・
なんて、思った方もいるのではないでしょうか?
嫌な事があると、最初好きかな?って思った事でも、くじけてしまいそうになりますよね。
でも、パンの事好きですよね?
好きな事を行動に移す事はとても素晴らしい事だと思います。
しかし、進んで行くと、そこには失敗や障害があったりします。
それを困難とみるか課題とみるかで、結果もそして過程さえも変わってくるのではないでしょうか。
確かに家でパンを作って時間がかかってしまったり、失敗してしまったり、嫌な事もあるかもしれません。
しかし、パンを家で作るからこそ得られる特別なものもあります。
その事を少し考えてみましょう。
<家でのパン作りのメリット>
家でパンを作る事によって得られるメリットとしては
①焼き立てパンの魅力
②コミュニケーションツール
③趣味としての楽しみ
④コミュニティへの参加
が考えられます。
それでは、それぞれについて解説していきましょう。
第3章 家でパンを作る9つの鍵(⑨焼く(2))
<早く焼き色がついてしまった場合>
あまりに早いと中までちゃんと火が通らず、生焼けになってしまう事があります。
その場での対応としては、クッキングシート等を表面にかぶせて、それ以上焼き色がつくのをやわらげながら、規定の時間に近づけるようにします。
次回から焼く際は、このオーブンは色がつきやすいんだな。と理解して、設定を10℃程度下げてから、焼いて様子を見てみます。
そうして、レシピと自分のオーブンの違いを知る事で、溝を埋める事ができると思います。
<焼き色が中々つかない場合>
発酵しすぎていたり、表面が乾燥しすぎていたりと生地の状態によって、焼き色がつきづらい事もあります。
ですが、オーブンの設定温度が低い可能性があります。
家庭用のオーブンは、ドアの開け閉めで温度が急激に落ちてしまいがちです。
その場合は次回から、温度設定を10℃程度あげて、様子を見るようにしましょう。
低い温度で、長い時間焼いていると、パンの水分がどんどん蒸発していき、硬いパンになってしまいます。
ここでの応急処置としては、なるべく温度が下がらないよう、ドアの開け閉めをしないようにして、10分以内のパンであれば2,3分、それ以上の焼き時間であれば、3~5分程度追加したら、ある程度見切りをつけて、オーブンから出すようにした方が良いでしょう。
それでは、映像で確認してみましょう。