失敗から学ぶ「家でのパン作り」

元パン職人が家でのパン作りのコツを解説します。

第3章 家でパンを作る9つの鍵(⑨焼く(2))

<早く焼き色がついてしまった場合>

あまりに早いと中までちゃんと火が通らず、生焼けになってしまう事があります。

 

その場での対応としては、クッキングシート等を表面にかぶせて、それ以上焼き色がつくのをやわらげながら、規定の時間に近づけるようにします。

 

次回から焼く際は、このオーブンは色がつきやすいんだな。と理解して、設定を10℃程度下げてから、焼いて様子を見てみます。

そうして、レシピと自分のオーブンの違いを知る事で、溝を埋める事ができると思います。


<焼き色が中々つかない場合>

発酵しすぎていたり、表面が乾燥しすぎていたりと生地の状態によって、焼き色がつきづらい事もあります。

 

ですが、オーブンの設定温度が低い可能性があります。

家庭用のオーブンは、ドアの開け閉めで温度が急激に落ちてしまいがちです。

その場合は次回から、温度設定を10℃程度あげて、様子を見るようにしましょう。

 

低い温度で、長い時間焼いていると、パンの水分がどんどん蒸発していき、硬いパンになってしまいます。

ここでの応急処置としては、なるべく温度が下がらないよう、ドアの開け閉めをしないようにして、10分以内のパンであれば2,3分、それ以上の焼き時間であれば、3~5分程度追加したら、ある程度見切りをつけて、オーブンから出すようにした方が良いでしょう。

 

それでは、映像で確認してみましょう。